今回は東京都墨田区にあるすみだ北斎美術館へ行ってきました。
近い駅としては両国駅。そう、あの両国国技館のある両国です。
施設としては江戸東京博物館の方が目立つし、知名度的にも有名かと思いますが、
こちらの美術館もなかなか立派で変わった形をした施設です。
実は北斎美術館は東京の拠点から比較的行きやすく、一度いってみたいと思っていたところ。
その日はあいにくの雨で他に行きたかった場所の予定が流れまして、少し時間ができたので、
行ってみたかったこちらの美術館に行ってきました。
実施されていた企画展は「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」ということで、
江戸時代の戯画そして漫画の流れ、どんな内容なのだろうと想像しつつ見学してきました。
さらに葛飾北斎の常設展ももちろん開催されており、こちらも拝見してきました。
企画展概要
企画展名 | GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ |
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会 期 | 2020年11月25日(水) 〜 2021年1月24日(日) |
開館時間 | 9:30~17:30(入館は17:00まで)毎週月曜日休館 |
会 場 | すみだ北斎美術館 |
主 催 | 墨田区・すみだ北斎美術館、毎日新聞社 |
オフィシャルサイト | https://hokusai-museum.jp/gigamanga/ |
所感・インプレッション
はじめて行った「すみだ北斎美術館」。
大きな通りからは少し中に入った場所に、少しこじんまりとした感じに建っている。
外観はシルバーでとてもシンプルな作り、さらには建物内の受付のある1階はそこまで広くなかったので、
すぐに全部見れるかと思ったが、実際は4階と地下1階もあり、さらに上部の階は部屋数も増えて広く感じた。
「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」の展示は江戸時代に爆発的に流行り、大衆メディアだったといわれる「戯画」。
漫画的な表現の出発点といわれているそうで、当時描かれた戯画がたくさん展示されていました。
様々な戯画が時系列で展示されていた。さらに後半には現代に近い昭和に描かれた漫画もたくさん展示されていた。
江戸時代には街に掲示されている戯画によって、社会の矛盾や事件、庶民の日常などを伝えていたということが面白かった。
そこまで戯画が浸透していて、それを見ることが常態化、そして絵師さんがその頃から活躍していたという事実が実感できました。
吹き出しなど、現代でも使われている表現の戯画があり、この頃から進化してきたのだとその過程を観ることができた。
近代の作品には「田河水泡」の漫画作品「のらくろ」もあって、小さい頃にどこかで見たなと思いながら、身近さを感じた。
かなり多くの戯画と漫画が展示されていて、のめり込んで見ていたらいつのまにか時間も経ち、急いで常設展へ。
1時間も観れずで、さらっとの流し見になってしまったけど、こちらの北斎の作品群も素晴らしかった。
当時の版画の作成プロセス的なコーナーがあり、そこはじっくり見ました。
当時なのでもっと簡易的に数人で仕上げているのかと思ったが、予想以上にたくさんのプロセスを経て作品になっているのだなと感心しました。
葛飾北斎といえばやっぱり「冨嶽三十六景」の版画ですよね。
ここは場所が行きやすいこともあり、また展示が代わったら観に行きたいと思います。
それではま次回!